~2023年5月教室通信の内容を再編した記事です~
京進の吉川です。
成績を上げること、学力を高めることが学習塾の仕事です。
入塾前と現在を直線で結んだとき、右肩上がりになるように授業時間のかぎりサポートをしています。
しかし、塾の授業時間だけでテストの点数が上がり続けることは稀です。
やはり、大事なのは家庭学習です。
1週間は168時間(24時間×7日)あります。
学校の先生や塾の先生、保護者の方が素晴らしいアドバイスをしても、それは1週間の中で数分~数時間のことです。
残りの百時間超をどう過ごすかで、
- 教えられたことや勉強方法などのアドバイスが一過性のものにならず、習慣化する。
- 習慣化するとその日のやる気をいちいち上げなくてもよくなり、結果的に学習意欲が楽に維持できる。
という効果につながります。
この記事で少しだけ、家庭学習をより良く計画していくときのコツや考え方を紹介していきましょう
家庭学習を1週間単位でデザインする
計画の立て方って、いろいろあると思います。
計画期間で大きく分ければ、
- 1日単位
- 1週間単位
- 1か月単位
の3種類が挙げられるでしょうか。
理想は全部の要素を織り交ぜることです。
そして、現実的には自分好みの計画期間をいろいろ試して選ぶことが多いと思います。
1つだけ選ぶのなら、個人的なオススメは1週間単位です。
1日単位だけだと、短期的視点というのもありますが、それ以上に計画を細かく組んでしまいがちで融通が聞かず、計画崩れが起こりやすいところに問題があります。
1か月単位だと、ご想像のとおりざっくりしすぎで、先が長く見えるのでリアリティに欠けやすいです。また、1か月に1回ふりかえるタイミングを作るのは時間もかかり、月末や月頭が必ずしもヒマとは限りません。
その一方、1週間単位でした必ず毎週やってくる「週末」「休日」というタイミングで時間が取れて、ふりかえりや計画が遅れた分の取り戻しが効きます。
1日単位ほど窮屈でなく、1か月単位ほどアバウトではない、両方のちょうど良い所取りのバランスの取れた「計画」が「1週間」と言えます。
京進生の場合は、まずは1日&1か月単位のルーティンチェック表を活用してみて、それで物足りなくなったら1週間単位の学習ダイアリーを活用すると良いでしょう。
1週間のうち、本当に自由な時間はどれくらいあるのかを知る
当教室の面談では、ときどき上の図を使って、家庭学習のポイントをお子様&保護者の方に説明します。
1週間168時間のうち、睡眠時間、食事、準備や支度、学校、部活や習い事など”すでに決まっている予定”を考慮していくと、本当に自由に使える時間はおよそ「45時間/週」です。
1日平均6.5時間という計算です。
この6.5時間を別に全部勉強に振る必要はありませんが(振っても良いです)、勉強する時間と勉強しない時間に明確に分けたほうが、自立的な家庭学習生活を送れるでしょう。
上の図で一つだけ知っていただきたいのは、右下の生徒(塾の授業は受けるが家で勉強しない)と左上の生徒(塾に入っていないが家で勉強している)なら、後者のほうが勉強している=伸びる、ということです。
家庭学習の存在価値はそれほどに重要なんだという視点をもって、家庭内で話し合ってみると良い結論が得られると思います。
最終的に、塾が休日の日も動ける人が学力向上します。
塾を卒業しても一人で自立できる人になってもらえることが私の願いでもあります。
月単位で計画するなら、メモ魔&プリント保管!
当教室では、中学生5科パックと小学生4科パックの受講者の方へ、1か月単位で毎月学習したプリントを上画像の流れで復習に役立てるようにしています。
他の教材やプリントを手掛ける際にも応用が利く方法だと思いますが、これができるために必要な能力が2つあります。
”間違えた問題に赤ペンで×を明記する力”
と
"プリントを保管し続ける力"
です。
意外と、この2つの力を満足できるレベルで持っている子どもは少ないです。
赤ペンの×でさえ、書いていたり書いていなかったり、ノートには書いたけどテキストには書いていない(だから1ヶ月後にテキストだけ見返しても何を間違えたかわからない)などの場面を当教室でも見かけます。
後から見返すこと前提で勉強をしているか、その意識がなく、与えられた問題を左から右へ一周だけするかの間には、学習クオリティに大きな差が出ます。
このように月単位の計画はやや上級者向けですので、難しそうと思ったら週単位・日単位からスタートしましょう!
体調管理も勉強のうち!
報道でご存じのとおり、2023年5月からは新型コロナウイルスが5類感染症という位置づけになりました。季節性インフルエンザなどと同等の扱いをするということです。
インフルエンザと診断された時は、マスクをして自宅待機だったと思います。流行している時はみんな消毒・手洗いもしていました。
感染症の位置づけが変わったからウイルスが弱体化したというわけではないので、インフルエンザと同等の対応をこれからも続けるという理解でいたほうが良いでしょう。
これから暑くなります。
政府方針に従って、当教室でもマスクの着用は全員自由を尊重していますが、手洗い・消毒はお願いし続けていきます。
これは "体調管理も学力向上のうち"と考えるからです。
塾の立場からみると、週に1回の授業であれば、その日の授業を休むと2週間のブランクが生まれます。
その間に学校の授業は進み、塾の進度は遅くなり、教えた内容も抜けがちになります。習慣になっていたことが途絶える原因にもなります。
試験前に体調を崩して、そこから全ての歯車が狂ってしまう生徒さんも見てきました。
体調不良は誰にも責められません。だからこそ、自分の体調を大事にできるかは自分の選択にかかっています。
対策しきったから後悔はないぞ、というくらいの心持ちで過ごしていきましょう。
京進の個別指導 スクール・ワン四日市ときわ教室
住所:三重県四日市市城西町4-21 ときわビル1階東
電話受付時間:15:00~22:00(日曜・月曜定休日)
電話番号:059-329-7664
教室長:吉川(よしかわ)
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