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大学入試はこれまでの人生の総力戦!

2025年1月16日木曜日

高校生 大学入試

t f B! P L
京進の個別指導 スクール・ワン四日市ときわ教室の吉川です。
当教室の教室通信12月号を再編した記事をお送りします。

私立大学の入試方式別の入学者内訳(京進調べ)


上は私立大のデータですが、国公立大においても学校推薦型選抜(以下推薦入試)の合格・入学者の割合が増加しています。

特に私立大学は、2020年度から一般選抜よりも推薦入試での入学者が多くなっていて、学校推薦型選抜と総合型選抜を合わせた約60%の受験生が年内で進学先を決定しています。

これは、大学側、高校側、受験生側の「12月までに進学先を決めたい(決めてほしい) 」というニーズの高まりからきているものと考えられます。

従来、これらの入試は「勉強しなくても良い入試」と後ろ向きに解釈されることもありましたが、今はこれらの入試でも学科試験が課せられることが一般的です。

今年度入試においても、当教室の高3生で総合型選抜や推薦入試での合格者が出ましたので、当教室の例をもとに「必要とされる力」を紹介します。


国公立大学の総合型選抜の場合

2024年度入試で、当教室の高校3年生が公立はこだて未来大学に合格しました。
この生徒さんは当教室に中高6年間通っていただきましたが、早期から情報デザイン分野を志望し、システム情報学部を有するこの大学を第一志望として対策を進めていました。

国公立大学でも総合型選抜があります。
はこだて未来大学の場合、共通テストこそ受けませんが、学科試験として大学の独自試験が理数系分野・言語分野(英語含む)で出題されました。

日本語能力を問う問題は、現代文、特に論理国語です。
情報工学者に必要な能力として、論理力を重視する大学のポリシーを感じます。
理系志望者でも、高校までの英語・国語などの素養も求められていることがわかります。

そして、プレゼンテーション試験が課せられています。
面接試験の要素も入っていますが、プレゼンソフトの操作力・資料制作力・発表力が求められる試験でした。

プレゼンの練習も当教室で幾分お付き合いしましたが、一番伝えたいのは、この生徒さんが出してきたプレゼンの完成度は最初から非常に高かったということです。私はその完成度に太鼓判を押すだけでした。
この種の試験において学校や塾があれこれ手を入れるのは入試の趣旨とズレて、また、独自性や主体性を失って逆にマイナスになりかねません。
塾は第三者の目で合格に足る力かどうかを事前にフィードバックして客観性を担保し、玉を磨く役目に徹しました。


私立大学の学校推薦型選抜の場合

2024年度入試で、名城大学都市情報学部に指定校制推薦で合格した高校3年生もいます。

指定校推薦ですから、ほぼ唯一といっていい合否基準は「高校成績の評定値」のはずです。

しかし、この用紙には書いてありませんが、実際には評定値とは別で「指定校推薦出願者対象の学内テスト」が実施されました。
過去の全国模試から任意の1科目をテストするという内容でしたが、これも推薦系入試において学科試験を重視していくという流れを感じます。
そのうち、1科目ではすまなくなるかもしれませんね。

志望理由書は、高校に提出する分と、大学に提出する分の2種類を練習することになります。
どちらも何度も添削を重ねて提出していただきましたが、この生徒さんも最初の時点で都市情報学部という学部系統にふさわしい内容を書けていました。

ここが一番大事です。

これまで多くの受験生の志望理由書添削を見てきましたが、合格をつかみ取るのは常に「すでに良い原石」を持っている人です。
それは生まれながらの能力というわけではありません。今まで生きた中で獲得した「体験」や「知識」です。
体験格差という言葉も今はメジャーになりましたが、体験がなくても、希望する分野の知識をどれだけ知ろうとしてきたか、その知識が進路希望と一致していれば、戦うための「原石」を手にできていると言えます。

塾は、その内容を大学別の書式やテーマ、アドミッションポリシーに応じて、どのように魅せるかという部分で原石を磨き上げています。

これまでの人生の総力戦になっている


2名の高3生を紹介しましたが、いずれの生徒さんにも共通していた勝因は「それまでの人生で培った内面」の強さでした。

総合型選抜の生徒さんは、情報デザインへの強い興味と、その関心からぶれないICT機器への高い操作・知識力。
指定校推薦の生徒さんは、都市情報学部を志望するにふさわしい過去の海外エピソードと街づくりへの観察眼、そしてそれを言葉にして書くために仕入れた知識。

つまり、したいこととしていることの一致です。
まさに、これまでの人生の総力戦で叶えられる入試が増えてきたと言えるでしょう。

一方で、進路希望の思いと、していることが一致していない受験生に出会うこともあります。
勉強の場合、そういうことも多々あります。
たとえば進路希望は理系でも、理系科目が弱いなどのジレンマです。

したいことのために、その周囲に横たわる「したくないこと」にどれくらい向き合っていけるかも、入試を通して培う人間力の一つだと感じます。

生徒さんたちを見ていると、「したくないこと」の多くは、以前一度してきたことで、もう一度それをするのが(いろいろな理由で)嫌なのだと思います。

勉強に限れば、一度学習した苦手な内容。あるいは、一度は理解できたけれどその後記憶から抜けてしまったことの復習です。

過去を直視するのを嫌がる人は多いですが、これが「したくないこと」を克服する人間力であり、特に基礎学力の土台なしに入試を戦うことは至難の業です。
高3受験直前になって、土台から戻ろうとしても時間はなく、早いうちから向き合うことが大事です。

小・中・高の数年間かけて覚える英単語は、今や最低4000個といいます。
一度に4000個が頭に入る人はいません。長い時間をかけてちょっとずつ積み重ねていくほか、近道はないのです。

そして、受験学年になってから本腰を入れるのでは間に合わない筆頭格が高校数学です。
全科目で、最も学習内容のボリュームが分厚く、週に3~4日数学の授業がある高校でさえ2年間かけて一巡するわけです。
当教室で最もコンパクトな対策教材でも、数Ⅰ・A・Ⅱ・B・Cを一巡するのに週2コマ授業で約1年半かかります。遅くても、高2の1~2学期のうちには高校数学の土台作りに向き合っておかないと時間が足らないということです。

高3になってからではなく、今のうちから、進路のために戦う「原石」を見つけて、磨いておいてください。

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京進の個別指導 スクール・ワン四日市ときわ教室
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電話番号:059-329-7664
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教室長:吉川(よしかわ)
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