京進スクール・ワン四日市ときわ教室の吉川です。
今回の記事は、教室通信7月号の特集を再編したものです。
内言(ないげん)とは?
「内言」とは何でしょうか?
あまり聞きなれない言葉かもしれません。
かんたんに言うと、心のなかで考えていることや言葉にしていることです。
心の中のセルフツッコミですので、周りの人には聞こえません。
でも、内言化している時は、言葉を発している時と同じ効果があるようです。
声に出していなくても、内言していると顔や頬の筋肉は微細に動いており、身体的には動いているということですね。
脳の記憶は、体が動くことで強化されるので、内言の能力を強化すれば学力向上につながります。
個人的には、シャイな子は無理に発話しなくても、内言化がたくさんおこなわれていればOKだと考えています。
逆に、外向的な子だったとしても、心の中の内言化が進んでいないとそれは条件反射的で、実際の思考力はあまり深まっていないとも言えます。
内言化を進めたいのです。
内言のテクニック
内言化するには、ある種の「打てば響く」関係が必要です。
何らかの知識を伝授された時、それに対して思考がなされて内言化につながります。
これは声に出しての会話になっていなくて良いのですが、頭の中でいかに響いているか・・・そこが周りからは見えにくく決めつけも全面的な信頼もできません。
塾の授業の場合、
「この子はいま響いているのかな?内言化しているのかな?」
と探り探り、バランスを見ながら授業します。
個別指導の授業内であれば、会話の応酬だけでなく手の動きや表情などで観察できるのですが、授業を離れると、自習や自宅学習ではほぼ観測不能です。
内言は本来、周りに見えなくてもいいのですが、もし内言を全然していない場合、その子の思考力や記憶力はほとんど強化されていない恐れがあり、何らかの対策が必要です。
保護者の方でも、先生でも、周りの人が内言化能力に手を出すのなら、内言を「見える形」にするしかありません。
塾で導入している代表的なテクニックは、たとえば下のような方法です。
- その日に触れた知識を、3つで良いので書きだす時間をつくる。
- さらに、書き出したその3つの知識を、唐突に聞いてみる。意味も聞く。
- 理想形は、それを日常会話で自然に混ぜておこなう。
教室で使用している例(一部) |
実際にこれをしてみると、その場で書いた言葉なのに思い出せないケースや、会話で出た言葉の意味も自分の言葉になっていないケースに出会います。
教科書の言葉どおりということは、自分の言葉になっていないのです。
つまり、知識に出会ってから、自分の心の中で咀嚼できていないということがわかります。
与えられた情報を、そのまま受け取っていては内言化とは言えないのです。
自分の心の中でセルフツッコミして、自分の言葉として獲得していかないといけません。
最初はぎこちないかもしれませんが、このような会話の機会を継続的にもうけていくと、個人差はあっても、いつか内言化の習慣につながってくると思います。
京進スクール・ワン四日市ときわ教室
住所:三重県四日市市城西町4-21 ときわビル1階東
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教室長:吉川(よしかわ)
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