この記事は、塾生の方へ配布している教室通信2024年1月号の特集を再編したものです。
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京進の個別指導 スクール・ワン四日市ときわ教室の吉川です。
塾でよくある質問シリーズをお送りします。
今回は、「おぼえる」時間はとっているけれど、うまくおぼえられないというお悩みです。
つまり暗記にどう向き合うかということですが、暗記のしかたは科目・内容によって独自に編み出していかないといけません。
それを大前提としつつも、2つのポイントに大きくまとめて紹介します。
回答① 音読していますか?
目で覚えられる人もいます。
でも、それですむのは一握りの子だけです。
目で覚えられない場合は、できるだけ「五感」を総動員して覚えてください。
その一つが音読です。
声に出すことで、目以外に口と耳を使います。つまり聴覚も使うことになります。
より多くの神経が働き、脳の印象に残ります。
自宅内ならできるけど、周りに聞こえる状態では声に出して練習したくない、という恥ずかしがり屋の人もいるでしょう。
そこで朗報をお伝えします。
口に出さなくても、頭の中でしゃべるだけでも、音読した時と同じ効果があるといいます。これを「内言」といいます。
参考記事
頭の中でつぶやいた「内言」を顔の筋肉から読み取って会話できるシステムをMITが開発内言でも、顔の筋肉は動き、脳の働きとしては音読と同等の効果が得られるということです。
これで、どなたでも学校や塾の授業中に、自学自習中に「脳内音読」を大いにおこなってください。
そして、せめて自宅内では大声で音読してくださいね。
内言は、他人からはまったく見えないので、やっているのかやっていないのかがわかりません。
自己申告を信じるしかなく、指導しようとするとかなり難しいです。
そこで、学生のころから内言のプロを自称している私吉川からコツ(基準)をお伝えします。
脳内で一人ツッコミをするイメージでやってください。
具体的には、文章が頭の中で流れるくらいに自分にツッコミを入れることが大事です。もう一人の自分を仮想話し相手として作る感じでもあります。
そうすると、おそらく自分の声帯が動いていて、その筋肉の動きが脳の記憶に一役買うはずです。参考になれば。
回答② その単語を、1か月に4回は頭の中に入れていますか?
脳の海馬は、約1ヶ月かけて、その知識をずっと記憶するか忘れていいかを判断するといいます。
脳k額の実験によると、1ヶ月に4回くらい接した知識は、脳が大事と判断して長期記憶してくれるというヒトの仕組みがあります。
重要な点をお伝えしますが、「1か月に4回頭の中に入れる」とは、できるかぎり「何も見ずに思い出す」を4回することをオススメします。
教科書やノートを開けて、そこに書いてある単語を見れば、一応は頭の中に入れたということになりますが、これでは脳にかかる負荷は軽く、結果として印象に残りません。
皆さんも経験があるのではないかと思いますが、1か月の間に何も見ずに4回くらい思い出せたパスワードや番号などは、そのまま覚え続けられているのではないでしょうか。
だれにでも備わった、ヒトの脳の仕組みなのです。
たとえば、どうしても覚えたい!という単語・用語に絞って、そういう知識だけをメモしたノートや手帳を携行していくスタイルはどうでしょうか。
知識を貯め続けていくツールを1つに集約して、たとえば1週間に1回、専用の時間を作りノートに貯め続けた単語を何も見ずに書けるか、言えるか思い出す。
答え合わせとしてそのノートを開けて、最悪思い出せなかったらそのノートを見て頭に入れる。
毎週末その習慣を取り入れれば、1か月は約4週間ですから、1か月に4回思い出すことに近づけます。
以上1つのアイデアでした。
これを続けるには大きな決断と忍耐がいると思うので、やる時は覚悟して取り掛かるようにしてくださいね。
京進の個別指導 スクール・ワン四日市ときわ教室
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教室長:吉川(よしかわ)
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