豪雨時の避難ガイドラインを決めました(短時間大雨の場合)

2025年11月5日水曜日

お知らせ 教室の様子

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教室通信10月号の特集を再編した記事です。
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京進の個別指導 スクール・ワン四日市ときわ教室の吉川です。

9月12日に四日市市で発生した記録的な豪雨では、災害救助法が適用されるレベルで市内に様々な被害をもたらしました。
(くすの木パーキングの水没で全国的に報道されました)

当日は金曜日であり、当教室も通常どおり開校していました。
大雨が降るとの予報は知っていましたが、とりたてて特別に警戒するようにという事前情報を得られず、従来の大雨と同等であるもの(=つまり浸水するほどではない)と予想していました。

最後の20:30コマ開始時にも大した雨は降っていませんでしたが、21時台に状況は急変し、吉川が異常を認識したのは21:50授業が終わる直前にいただいた「自宅の前が浸水していて車を出せない」という保護者様からのお電話でした。
(お知らせありがとうございました。おかげで21:50前に各種準備ができました)

結果として、複数名の生徒・講師が教室内で待機する事態となり、最後の1名は日付が変わる0時頃に帰宅となりました。

教室に浸水被害はありませんでしたが、お迎えのお車には浸水被害があった方がいらっしゃることを承知しており、当日の運営で他に何かできることはなかったか反省しました。

当日の状況をふりかえり、次に同様の豪雨が起こった場合、より良い対応がとれるように当教室独自のガイドラインを策定しました。

事前の危険予測基準

道路が冠水してはじめて、多くの人は危険がせまっていることを察知できますが、もっと早く察知したいところです。

大雨洪水警報が一般的な指標ですが、ご存じのとおりこの警報だけで毎回市内がこうなるわけではなく、京進の休校基準にもなっていません。
大雨洪水警報発令だけで即時最高警戒するのは現実的とは言えず、もう一段階の工夫が必要です。

吉川はかねてから四日市市の防災メールを登録しており、これを1つの基準としていました。当日9月12日の四日市市からのメールを時系列で貼ります。


当日は夕方に竜巻注意報の連絡も来ていましたが、大雨単体の連絡で最初のメールは21時20分で、教室から離れた海蔵川・三滝川・朝明川の水位警戒情報でした。これではまだ、当事者意識をもつのは難しいです。

次のメールが21時42分に鹿化川・天白川であり、ここで教室周辺の危険を判断できます。が、これでは保護者様からお電話をいただいた時間とほぼ一緒であり、基本的にこのレベルのメールが来た頃には「遅い」ことがわかります。
ましてや、22時41分に皆様のスマホに届いた天白・鹿化川の避難指示通知ではご存じのとおり、すでに外に出られない状況でした。
なお、私は四日市Sアラートという緊急情報を通知してくれるアプリも登録していますが、こちらは9月12日に一切の連絡がありませんでした…(アプリの存在意義が大いに疑問)。

結論として言えるのは、教室から離れた川でも市内の水位警戒情報が流れてきた時点で、自分事として動くしかありません。
そこで次のガイドラインとします。

ガイドライン①
市内の川で「水位が高まっており、今後も雨が降り続く予測」の一文があったら、当教室から保護者様登録携帯へ一斉メール配信します。

これは、送迎時の道路冠水による被害を防ぐための事前連絡ということでご理解いただければ幸いです。


避難基準は「垂直避難」

9月12日をふりかえれば、大雨警報は19時に発令され、海蔵川ほかの水位連絡は21時でした。すでに授業は始まっています。
つまり現実的に、生徒さんをお預かりした状態での避難を教室として明確化しないとなりません。

地震・津波時の避難ガイドラインは、すでに京進本部および当教室独自で定めたものがあります。
(教室HPの「最新情報」ページに常時掲げています。常磐小学校への高層階避難を基本としています)

しかし当日の豪雨でわかったのは「大雨が降っているとそもそも外へ避難できない」ということです。
当教室が入る「ときわビル」は周辺よりやや高台にあるようで、9月12日の時はビルに浸水被害はなく、隣接駐車場の車も無事でした(そのかわり火災報知器が大雨?で誤作動して、大家さんしか音を止めることができず大変でした。それはまた別の話)。

しかし、もし次に来る豪雨が今回以上だったら…?
教室1階が浸水するリスクがあった場合、この「ときわビル」は6階建てなので上層階に避難します。
その場合はエレベーターを使用せず、ビル備え付けの非常階段を使用します。

教室が入るビルの非常階段入口



残念なお知らせが1つあります。
教室の部屋からは直接、非常階段につながっていません。
教室からいったん外に出て、ビル玄関に入る必要があります。

防犯上そのような作りになっているのは当然ですが、豪雨避難の場合はこれが弱点です。
教室玄関からビル玄関までは約20歩で、平時は楽勝の距離ですが、豪雨の場合に生徒たちを無事に20歩歩かせられるか…。

教室玄関自体が、道路から約40㎝高いです。
教室が浸水した段階だと、外に出た時に40㎝足がつかることになり、これはヒザ下の高さであり危険です。
となると、教室浸水より手前の段階で危険察知し、早めに垂直避難を判断しないといけません。

そこで次のガイドラインとします。

ガイドライン②
教室の目の前の道路で、車がUターンもできない状態を見かけたら、生徒・講師を連れてときわビルの高層階に垂直避難します。

9月12日の時は、教室すぐ東のステーキレストラン「感動の肉と米」の前の道路から冠水していました。
そして、教室東の赤堀2丁目交差点(北伊勢上野信金とエイブルの交差点)で、松本街道西から来た車が通れなくてUターンする姿を多く目撃しました。


当日私が撮影した15秒動画。教室前で車が立ち往生して、Uターンしている場面です。

しかし、この段階でも教室は浸水しなかったので、今後類似の事態が起こった時もこの段階であればそのまま教室内で待機します。

しかしその次の段階を想像するなら、車がUターンもできない状況が来るのではないでしょうか。

Uターンできないということは、松本街道の西側も危険ということを示し、教室前の道路も冠水の段階と言えます。

先述のとおり、ヒザ下まで冠水した段階だと教室外に出られず、だからといって教室で待機していて鹿化川が氾濫するなどの事態になったら、1階丸々浸水で命にかかわります。

そうなる前に、豪雨のなか濡れるリスクを冒してでも20歩歩いて非常階段へ向かおうと思います。
このような考えで上記ガイドラインに決めたことをご理解いただけると幸いです。

なお地震・津波の際は、当ビルが1978年築のため、従来の避難方針どおり当ビル避難ではなく常磐小学校避難とすることに変わりありません。

対策アプリのご紹介

9月12日の豪雨当日もそうでしたが、出勤後~授業中ですと、各種警報が発令されたこと自体に気づきにくくなります。
こちらから定期的に警報状況を見にいくのではなく、スマホにプッシュ通知する仕組みが必要と感じ、私は次の登録を行いました。皆様の参考になれば幸いです。

Yahoo!JAPANアプリの「大雨危険度」プッシュ通知

気象庁キキクルの公式提供。地域設定をすることで現在地に応じた情報を受け取れます。

四日市市防災アプリ「ARLooK」(あるっく)

今いる場所が何m浸水するかや避難所の方角などをAR表示。四日市市防災教育センターの助言をいただき登録しました。
四日市市AR防災学習アプリ『ARLook(あるっく)』を導入しました

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京進の個別指導 スクール・ワン四日市ときわ教室
住所:三重県四日市市城西町4-21 ときわビル1階東
受付対応時間:火曜~金曜の16:00~22:00
電話番号:059-329-7664
教室公式LINE:https://line.me/R/ti/p/%40smq1787v
教室長:吉川(よしかわ)
web予約(24時間受付):https://reg18.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mjqd-maraob-3de8341d99c0daa975f12ed6ea3415de
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