京進スクール・ワン四日市ときわ教室の吉川です。
先日、四日市商業高校の塾向けの説明会へ参加しました。
今年最後の学習塾向け説明会です。
今年新しく着任された校長先生は元・泗商の先生で、担当科目も情報・商業の教員だと紹介されていました。
商業の専門科目の先生が、そのまま商業高校の校長先生になるというのも注目の展開です。
「商業の魅力は、まだまだ伝えきれていないところがある」
そうおっしゃっていました。
泗商なりの分析では、工業高校や農芸高校のように物を作っているわけではないから、イメージが湧きにくいのではということでした。
今回は、商業高校に通うということはどういうことなのか、入学後のイメージにつながればと思います。
在校生アンケートからわかる、泗商の魅力
泗商に通う高校3年生の生徒たちの発表形式で、在校生アンケートが紹介されていました。
まとめると、次の点に在校生は泗商の魅力を感じているようです。
- たくさんの検定にチャレンジできる環境がある。
- 授業中に検定模試も受けられる。
- 部活の上下関係がしっかりしている。 ← これを良い点として挙げているのがすごい
- 礼儀・挨拶が身につき社会で役に立つ。
部活動の強豪校
泗商と言えば、強化クラブが複数ある部活強豪校としても有名です。
来年のみえ国体を目指して、陸上部、テニス部、空手道部、ハンド部の4つが教科クラブに指定されています。
男子生徒が色々なクラブに入るようになってきたということも話題になりました。
従来は野球部くらいだったのが、陸上部、剣道部、テニス部、バド部などにも男子が在籍しているそうです。
なお、男子生徒は各学年で約20名ずつ在籍しています。
商業科と情報マネジメント科の違い
高1では、週30時間の授業のうち、3分の1にあたる10時間が商業の科目です。
「簿記」と「情報処理」の授業は、両方の学科で習います。
では情報マネジメント科に入学するメリットは何なのかというと、難関資格にチャレンジする権利を得ることができるという点です。
具体的には、「日商簿記2級」と「基本情報技術者試験」です。
この2つの資格は、商業科では受験に必要な授業を受けることができません。
日商簿記3級までは商業科でも取得可能ですが、2級に必要な勉強は情報マネジメントコースのみで可能です。
基本情報技術者は国家試験(難関)ですが、これは情マネの情報システムコースで唯一チャレンジすることができます。
高校生でこれらの資格を取得している人は少ないため、就職でも進学でも一目置かれる存在となります。
就職と進学の比率と傾向
泗商は、大学などへの進学もできる高校です。
進学と就職の比率は毎年およそ4:6です。
国公立大学への合格者は、毎年出ているわけではありませんが、商業の専門枠を使った国公立大への受験も可能です。
また、泗商には高校自身が持っている指定校推薦枠のほかに、三重県商業高校会がもつ推薦枠と、全商協会大学特別推薦の枠も利用することができます。
これらには、関東のMARCHレベルや関西の関関同立の私大も含まれており、普通科経由での大学進学とはまた異なる選択肢として知っておくのも良いでしょう。
ただし、基本的には経済・経営系の学部での進学を希望する人向けと考えた方がよいでしょう。
就職は、先ほど紹介した難関資格取得者を中心に、事務職への就職が県下最大級です。
毎年、100名ほどの事務職就職があるとのことで、アピールされていました。
ただ、個人的には、AI化が進む今後の社会において、事務職の削減が見込まれます、そのあたりの将来的な流れに対してどう考えているのかというのも伺ってみたいところです。
泗商からの"こんな子に来てほしい!"メッセージ
中学校で商業科目を学ぶことはありません。
そういう意味では、商業高校に入るということは、みんな平等にゼロからのスタートということ。
中学時代に打ち込めるものがなかなか見つからなかったり、5科目の勉強面で評価されることが少なかった生徒さんは、泗商で高校デビューや5科目の勉強以外で新しい興味を持つ勉強ができるということをPRされていました。
一方で、前期選抜は熾烈な倍率です。
前期選抜受験者に対しては、自己推薦書も含めて、しっかり自分の思いや考えを書き、語れるようにしてほしいというメッセージもありました。
アクセス
伊勢松本駅から自転車で約15分
近鉄四日市駅発で、朝3本(コロナで密を避けるため今年は4本)、夕方1本のスクールバスあり
京進スクール・ワン四日市ときわ教室
住所:三重県四日市市城西町4-21 ときわビル1階東
電話受付時間:15:00~22:00(日曜・月曜定休日)
電話番号:059-329-7664
教室長:吉川(よしかわ)
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