1週間でこんなに忘れるとは・・・(先生の授業報告より)

2022年5月12日木曜日

勉強方法

t f B! P L
(2022年5月発行の教室通信の記事を再掲したものです)


京進スクール・ワン四日市ときわ教室の吉川です。

4月から、テスト3週間前に実施していたクリアテスト(通称CT。塾専用教材『フォレスタ』に付属しているテスト範囲の定着確認テスト)を、毎回の授業で実施していくことにしました。

授業後、講師の先生から出た感想が、
「1週間でこんなに忘れるとは…」でした。

授業中は解説を理解して問題も正解できたのが、次回の1週間後の授業でテストすると、予想以上に忘れていて不正解になってしまうということです。

昨日の晩ご飯が思い出せないように、それくらいのスピードで人の記憶は忘却してしまうということですね。
忘れに気づいたのがテスト3週間前ではなく、この1週間以内に把握できてよかったね、と先生たちと話しています。

一方で、冒頭の画像の授業報告書(京進スクール・ワン四日市ときわ教室では、毎回の授業の状況を保護者様に翌日メールで配信しています)のように、前回の授業内容をしっかり覚え続けて、次回のCTで合格基準に達する嬉しい結果も出ています。
CTをノーヒントで正解すれば、さらに長期記憶と自信につながるでしょう。


上画像は、生徒さん、保護者様にとっては見る機会がない画面ですが、当教室のシステムで講師の先生が使用している「授業計画進行表」です。
学校のテスト範囲の予想を立てて、学校の授業よりも塾の授業が先取り予習できているかを管理していく表です。

上画像の例ですと、学校の授業は5/4時点で1-3の単元(学校教科書p.19に対応)に対して、塾の授業は4/20時点で1-7の単元(学校教科書p.26~27に対応)まで進んでいるので、予習先取りが順調と言えます。

画面の右端にCTの欄があり、毎回のCTの出来栄えを「〇」か「×」で入力します。
〇×の合否基準は「不正解が2問以内なら合格」という厳しい基準ですが、教材フォレスタよりも本番のテストのほうが断然難易度は高いので、平均点はもちろんのこと、80点以上を狙っていくなら全CTを〇でクリアすることが求められます。
(実際は、生徒さんの前回点数や次回目標点によって、〇×基準を先生に変えてもらっています)

そして、×判定となった単元は再指導対象となるので、それをテスト3週間前からテスト直前までを目安に、重点的に対策していきます。前ページの画像の場合は、すでに1-1の単元を5/4に再指導しています。

このように、指導漏れや対策漏れのないように授業計画進行表を用いることで、授業内で何度も反復して、何度も記憶を呼び起こすように授業を仕組み化していっています。

家庭学習も「週単位」で記憶忘れを自己防衛


CTで一発合格するかどうかは、長期記憶化しているか、にかかっています。

CTが合格基準に満たないということは、テスト前に再指導するとはいえ、記憶が抜けかかったままさらに次の単元を理解できるのかという一抹の不安があります。
また、前回の復習を挟むことで予習先取りの進度が落ちて、これも悪循環です。

宿題では正解していて、同じ解きかたで解けるCTが解けないというパターンも報告を受けています。

これはいろいろな原因が想定されますが、宿題をした日と次回授業日の間隔が開いていることが原因かもしれません。であれば、やはり1週間の勉強生活の方法に改善課題があると言えます。

つまり、究極的に言えば、
授業が終わった後の1週間の動きが根本的な学力につながるのだと思います。

ならば、そこにメスを入れられれば、定期テスト、そして入試に向けても劇的な効果をもたらすはず。

そんな発想で、週単位での勉強との付き合いかたを画像にまとめてみました。

京進の『リーチング学習手帳』にもとづいて、1週間の「思い出すタイミング」を設定した場合。


ちょっと情報をもりもりにしすぎましたが、
いかがでしょうか?
習ったことを思い出すタイミングは、意外とたくさんあることに気づかされるのではないかと思います。

"1週間に何回思い出せた?"
という視点を、ふだんの勉強生活にもつと、記憶力がガラリと上がると思います。

上画像のポイントは、
宿題を1日でするのではなく、毎日小分けにして進める
ということです。

毎日習った公式や文法を思い出して、1週間後には自動的に長期記憶につながるというアドバイスです。
もう「宿題」という言葉を使わない方が良いくらいですね。

毎日やるのを忘れるというのが「あるある」なので、オススメは自分のスマホにくりかえしで指定の時間にアラーム登録しておくことです。
やることなんだっけな~、と思うこと自体のストレスをゼロにできます。


理論上、上画像のように
自動的に1週間で9回復習してしまう生活も不可能ではありません。

でも、これは理想の究極形と思っていただければよく、脳科学的にはここまでしなくてもよかったりします。

京進の脳科学ポスターより


1カ月に4回思い出すことで、自分の生年月日レベルで長期記憶にもっていきたいですね。

ぜったいに覚えたい公式や単語だけでも良いと思います。
今回紹介した考えかたをもとに、家庭学習のなかで思い出す頻度を増やしてみてはいかがでしょうか?
読者の皆さんの勉強生活向上につながれば幸いです。

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京進スクール・ワン四日市ときわ教室 
住所:三重県四日市市城西町4-21 ときわビル1階東 
電話受付時間:15:00~22:00(日曜・月曜定休日) 
電話番号:059-329-7664 
教室長:吉川(よしかわ) 
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