2023年度入試から合否結果もウェブ発表のみになります。 |
京進スクール・ワン四日市ときわ教室の吉川です。
今年2回目となる、海星高校・海星中学校の説明会に参加しました。
1回目の説明会では、入試の変更点などの発表がありました。
下の記事で特集しています。
2回目の説明会でも、上に書いた記事と同様の内容が発表されていますので、今回の記事ではそれ以外に興味深かった内容と、主にこれからの受験生に向けて出願時に注目するポイントをまとめます。
コース別の受け入れ方針(高校)
募集要項では、
- 国際数理コース 30名
- 進学特別コース 105名
- 進学コース 105名
です。
実際は入試得点が合格目安を越えれば、定員を越えて合格が通知されます。
ただし、国際数理コースは1クラス編成にしたいようなので、越えても数名といったところでしょう。
昨年度入試の国際数理コースは、30名定員のうち27名が「専願」での合格者だったという話も聞きました。
一般入試者にとっては狭い関門と言えるでしょう。
進学特別コースは、今年の高1が男子より女子が上回りました。男女比を同等、あるいは女子が多めという傾向は今後も続きそうです。
男子のみの進学コースは、海星高校から1点、明確な受け入れ方針の話がありました。
いわく、進学コースなので就職指導は基本的にしないとの話です。求人票は来るので就職進路はもちろん選べますが、海星としてはたとえば就職試験対策などを積極化はしないそうです。
数年前の説明会では、近隣地区を中心に求人票の増加のために就職進路指導も力を入れていく旨の発言があったと記憶していますが、最近の受験者・入学者数増加を受けて、進学校のカラーをより明確にしたと言えそうです。
専願で受けたいなら(高校)
まずは学校推薦で受けられるか、中学校の担任の先生へ相談してみてください。
コース別の推薦基準を海星高校から告知されていると思います。
(表向きには公表されていません)
もし中学校の先生から、内申点が不足しているなどの話があれば、次に自己推薦を考えてみてください。
なお、塾に通っている受験生の方は、その塾の先生へ相談することも重要です。
私もそうですが、塾の先生は海星の先生と情報交換しているので、具体的なアドバイスやサポートをもらえるはずです。
新受験科目「国語総合」について(高校)
冒頭の前回記事で紹介したとおり、海星高校の「学校推薦型」と「自己推薦総合学力型」の入試で新たに「国語総合」が登場します。
これは何かという話です。
今回オープンにされた情報は、次のとおりです。
- 現代文のみ出題。古典は出ないということ。
- 漢字・語句などの問題あり。
- 文章を読んで、その内容をふまえて自分の考えを数百字レベルで書く記述問題がある。
最後の3つ目に関しては、話を聞く限りはテーマ型作文というよりは大学入試小論文にも通ずるような文章読解型要約作文の印象です。
海星高校いわく、昨年度まで実施していた自己推薦作文型の要素を残したものともいいますが、詳細は不明です。
自己推薦→一般入試のダブル受験(高校)
海星高校へ出願する時に、自己推薦と一般入試の両方を受けていいのかなど悩むかもしれません。
両方受けることができます。受験料は1回分で済みます。
これをダブル受験と呼んでいます。
募集要項にもしっかりページを割いて書いてあります。
海星はウェブ出願のみですが、ウェブ上でチェックするのを忘れないことと、ダブル受験届を書いて提出する必要があるので、その2点に注意してください。
気になるのは、自己推薦で合格をもらった場合、その後に実施される一般入試をどうやってキャンセル申請するのかということですが、何もキャンセル処理しなくてOKです。
すでに合格している受験生は、一般入試の日に無断で欠席してもまったく問題なしとのことです。一切不利になることもないとの発言がありましたので、気にせずに自己推薦の合否状況で一般入試をお考えください。
得点開示ご協力のお願い(高校)
2023年度入試から、受験した科目の得点が受験生に開示されるようになります。
全入試方式において、とのことです。
開示方法ですが、受験生側から特に申請は要りません。
出願時にウェブ上でアカウントを作成するので、そのアカウントの「備考」という欄の中に合格発表日以降に何点取ったかが科目ごとに閲覧できるそうです。
これは塾から受験生の皆さんへのお願いですが、何点取ったか、今後のために教えてください。
ID・パスワードは大事な個人情報(特にパスワードを他のサービスと共用する場合)なので、皆さんで閲覧した得点をメモ書きするか、スマホなどならスクリーンショットもとれるので、それをお通いの塾へ見せてください。
今年は初年度なので参考とするくらいですが、以後の後輩たちの指導にとって大いに役立ちますので、ご協力をお願いします。
中学入試は
海星中学校の2023年度入試のトピック、注意点も簡単に箇条書きします。
- 前期入試の試験日が暁中学校と同じ日なので、どちらかしか受験できない。
- 前期入試の算数・国語の試験時間が40分→50分に伸びる。
- 昨年度入試を考えると、定員が奨学生募集(専願)と前期入試でほぼ埋まってしまう勢いなので、後期入試を待たずできるだけ前期入試からの受験を推奨。
- 高校と同様、出願だけでなく合否発表もウェブ上のみとなる。
中学入試は小学校の先生に相談できないことが多いと思うので、お通いの塾やそれこそ海星中学校自身にお早めに相談を重ねておくと良いでしょう。
京進スクール・ワン四日市ときわ教室
住所:三重県四日市市城西町4-21 ときわビル1階東
電話受付時間:15:00~22:00(日曜・月曜定休日)
電話番号:059-329-7664
教室長:吉川(よしかわ)
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