11月に入って中学校から書類をもらうのでしょう、塾へメリノールの受験に関する相談が多くなってきました。
夏休み前の面談で、私立高校の入試制度については塾でも説明していますが、やはり入試が近づかないとなかなか各校の入試制度は覚えにくいもの。
2023年10月にメリノール主催の説明会へ参加した情報をまとめます。
教室でも個別にお伝えできますが、まずは本記事をご覧ください。
メリノールの特徴(中学・高校共通)
北勢地区の他の私立とは異なる路線を開拓していくのがメリノールだと思います。
今年度の説明会で打ち出された大きな特色をまとめると、次のとおりです。
- カトリック推薦が特色の学校だが、カトリック系列の上智大・南山大を無理に薦めず生徒の進路選択を重視している。
- メリノール学院中学から無理に内部進学を進めることはせず、外部高校受験も応援している。
- 中学入試も高校入試も、育成入試の受験生が増加中&推奨。
- 他校にはない選択授業などの新規プロジェクトを始動。
- 部活動を中学・高校ともに強化。
他の私立が、大学進学を前提とした上位校への合格実績重視の進路指導をしていくのに対して、メリノールは必ずしもそうではないというカラーを打ち出しています。
一見すると不安に思われる方もいるかもしれません。
しかしこれは、学校側の一方的な進路の押し付けがなく、生徒の意思尊重で多様な選択肢が選べるということです。
また、全生徒が一律に、上のレベルに合わせた無理のある指導をされないという点で、精神的に助かる方もたくさんいるのではないでしょうか。
メリノールが打ち出すこの方針通りであれば、他私立と一線を画すと思い、おすすめします。
新規プロジェクトの内容について
2024年4月からの新しい取り組みとして、月曜・火曜・木曜の7限目(放課後)に選択制の授業が選べるようになるそうです。
まだはっきりと決まったわけではありませんが、
- プログラミング授業
- ピアノ授業(保育系進路に向けての)
- ドローン授業
- バスケットボール授業
- 英検授業
- トップ校合格に向けた強化授業
などのラインナップ予定を聞くことができました。
進学・勉強一辺倒ではない講座が用意されています。
これらを中学1年生から自由に選択することができるらしいです。
講座によっては、学年制限のあるものも含まれるみたいですが、2024年度に実際に授業をしながら今後さらにブラッシュアップしていく方向性です。
ちなみに、メリノールは土曜授業は一切ないので、土曜授業という位置付けではありません。
メリノール育成入試問題集を使用する際の基礎知識(高校入試版)
かなりよく聞かれる質問なのでこちらにまとめます。
受験する方は、下に書いた内容は知ったうえで入試対策&受験するようにしてください。
育成入試の概要
メリノールに対して、早い時期から勉強対策に取り組んでくれる受験生の努力を評価するという趣旨の入試。
だから、早いうちからこの入試に向けて対策している人ほど有利です。
※したがって、11月から考えだすのは本来遅いと思っておいてください。
事前に販売している育成入試問題集から、まったく同じ問題が約7割出題されます。
メリノールのホームページから購入してください。2023年度はこちらのページからです。
調査書(内申や出席日数)は参考程度にみるくらいということで、内申が不足している生徒や不登校傾向の生徒にも門戸を開けています。
専願と併願の2種類から選べます。
出願条件
特になしですが、
- 10月~12月の間にエントリーシートをweb投稿していること。
- 夏頃から販売開始される育成入試問題集を購入して勉強すること。
が必要です。
エントリーシートは志望理由や自己PRなどを3項目 各150字以上 220字以内 入力する必要があります。
いきなり本番投稿せず、事前に周りの大人や先生の添削を受けておきましょう。募集要項に下書き書式があります。
試験科目
- 必須・・・英語・数学・国語の3科目(各40分・各100点満点)
- 選択自由・・・奨学金合格を狙う場合は、理科・社会も受けられる。
- 専願の場合・・・集団面接あり。難しい質問はしないが、受身な回答は不合格対象とのこと。
試験日
2024年1月14日
合格発表日は2024年1月18日です。
育成入試不合格の場合、受験料不要で一般入試も受けることができます。しかし難易度は育成入試より当然高くなります。
合格得点目安
非公表ですが、前述のとおり育成入試問題種から約7割「同じ問題」が出ます。
もしこの7割をしっかり取ることができたなら、合格には十分達しているでしょう。
問題集に取り組むときの参考としてください。
育成入試問題集の使用方法(推奨)
- 本番で同じ問題が出るので、何度も反復して使うことが前提。だからノートに解いてください。
- 間違った問題に赤ペンで×を問題集の冊子に記入。後日、何度も反復して解き、それでも間違えたら×の数を増やしていくようにしましょう。
- 解答は付属していますが解説はついていません。答え合わせの時に正しい答えを見ながら、どうしてその答えになるのかを考え、覚える時間が必要です。塾に通っている子なら、塾の先生にも質問することが大事です。
- 何周もして使う問題集と考えれば、1周目の完了時期は「冬休みに入るまで」でしょう。この期日に向けて1日の解き進めるペースを決めてください。冬休みからは育成入試の過去問を解いていくことも考えておきましょう。(当教室では、数年分の育成入試問題集と過去問を置いてあります)
通信制は2年目の入試
昨年のブログ記事でも書いたように、メリノールの通信制も他校にない特徴があります。
出願の際、エントリーシートを書く際にはメリ通信制の特色を把握しておきましょう。
メリノールとしては、1~2年で必履修科目を取って、3年目は予備的な一年として選択授業を取って卒業していけるようにしているとのことです。
入試制度は1点だけ昨年度と変更があり、A日程入試(専願)の事前面談は2回から1回に回数が減りました。親子面談です。
A日程の作文試験は、当日に5つほどの大が提示されて、その中から好きなものを選んでもらう形式とのことです。
B日程の英・数・国の学科試験は育成入試問題集に準ずるということで、問題集の購入をお薦めします。
実際の試験は、全日制の育成入試よりはやや易しめに設定されるという話もありました。
初年度の入学制の数も発表がありましたが、定員にはまだ達していません。その点で、2024年度も積極的に募集をしていると考えてよいでしょう。
最後に、メリノールから"通信制に向いている人"のメッセージがありました。紹介します。
- 勉強以外に打ち込みたいこと(スポーツ・芸術・芸能・その他)がある人
- 日によって体調が変わりやすい子
- 興味関心がある科目を自分で選んでいきたい子
- 自分自身で学校行事や授業時間・締め切りの管理ができる(これからしていける)子
- 高校から配信する情報やお知らせを、自分から率先して見にいける子
- 学校にはなかなか通えないけれど、塾には通えていて勉強は嫌いではない子
京進の個別指導 スクール・ワン四日市ときわ教室
住所:三重県四日市市城西町4-21 ときわビル1階東
電話受付時間:15:00~22:00(日曜・月曜定休日)
電話番号:059-329-7664
教室長:吉川(よしかわ)
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