四日市市の小学校・中学校の成績比較~小学生のうちに○○が定着していると中学デビューが楽~

2021年9月16日木曜日

小学生 勉強方法

t f B! P L
京進スクール・ワン四日市ときわ教室の吉川です。

当教室に通っている小学6年生では、小学生内容のテキストが終わりを迎え、中学レベルの教材に移行する生徒さんが出始めました。

4月の中学校入学式までまだ半年ありますが、この半年で中学1年生の先取りを進めておくと中学校の勉強生活がすこぶる順調にいきます。

中学生になると、部活動が始まり、学校の宿題や提出物も増え、就寝時間も遅くなるので、腰を据えて丁寧な勉強をする余裕がなくなります。

できれば、小学生のうちに中学校の平均以上~上位を目指した学習を心がけたいです。

そのために、大事なポイントを2つご紹介します。

  1. 現在のお子様の小学校の通知表から、中学入学後の成績をイメージする。
  2. 中学校で学年平均を下回ると予想される場合、小学生のうちに何を対策しておくといいか。

今回の記事は少し長くなりますが、小学生のお子様を育てていらっしゃる保護者の方はぜひご覧ください。
(三重県四日市市の公立小学校・公立中学校の例ですので、他地区では評価基準が異なることをあしからずご了承ください)

小学校の通知表(あゆみ)で、中学入学後、危険水域の例


小学校の通知表(成績表)ですが、この地区の公立小学校では「あゆみ」と呼ばれています。

「あゆみ」を開けてみると、科目ごとに「◎ よくできた」「◎ できた」「△ がんばろう」の記号が並んでいます。
つまり小学校では3段階評価なのですが、どの記号が何個ついていればいいのか悪いのか、イメージしにくくありませんか?

小学生でこれくらいの成績なら、中学生ではこれくらいの成績——あくまでも、ざっくりとした目安ですがお示しします。


たとえば2021年度の場合、「学習の様子」の評価項目は「総合」も入れて全部で34項目ありました。
そのなかで、下画像のような「あゆみ」は「危険水域」にあるとお考えください。

【目安1】 ◎がほとんどなく、△が入っている。


小学全教科34項目のうち、

  • △が1個以上ついている。(特に算国理社で)
  • ◎がほとんどない。ついていても、「態度」欄についている。

このあたりに該当する小学生の方は、そのまま中学校入学すると、

  • 中学校の定期テストで、学年平均点を取れない恐れが高い。
  • 中学校の成績表で、2と3が半々くらいの成績をとる恐れが高い。

目安ではありますが、こうなります。


中学校の定期テストでは、学年平均点が発表されます。
最初の中1の1学期中間テストで、例年ブレがありますが1科目70~80点くらいです。
しかし、毎年ほぼ確実にその平均点は回を追うごとにダウンし、だいたい50~60点くらいまで平均点は落ちてきます。


その中で、おそらくお子様の定期テストの点数は、100点満点中、30~40点の可能性もあります。
△の数が多いと、中1で10点、20点台も現実に起こりうる光景です。


小学校とちがって、90~100点取るのが当たり前という世界ではないので、保護者様におかれては、小学生の評価基準でお子様を評価しないようにご注意ください。
例年、中学に入ってからこのギャップに驚き、親子げんかなどストレス原因にも発展しているケースを目にします。
本当は、小学生のうちに対策しておく案件と言って良いでしょう。


また、成績表では2と3が半々の場合、高校入試に影響する「内申点」は22~23あたりとなります。
(内申点=9科目合計の評定値。オール2で2×9=18、オール3で3×9=27)


まず、2を取ると、高校入試の前期選抜(2月の入試)で不利になる場合が多いです。

そしてオール2に近い成績となると、県立高校の合格に手が届かなくなる恐れがあります。

成績1はなかなかつきませんが、2がつく学力の幅はとても広く、1に近い2も多くつけられています。
つまり、2の下があると思っていたら油断禁物で、実際は中学校の最下位レベルという場合もあります。

現在通っている小学校の授業をじゅうぶん理解できておらず、さらに、すでに習ったことも多くを忘れており、学力の土台が身についていない危険な段階と思われます。

塾に入ることだけが絶対の正解ではありませんが、中学に入る前に対策を打ちましょう。小学6年間の復習が必要です。
次のポイントも参考にしてみてください。

  • 小学4年生あたりの内容でおそらくつまずいていると思われます。
  • 小4~小5のうちにお会いできれば、復習する期間としてはたっぷりとれ、丁寧に復習可能です。
  • 小6の場合、できれば夏期講習で復習をスタートが望ましいです。遅くても冬期講習~3月までの約3~4ヶ月間で小学数年間の復習が必要です。


小学校の通知表(あゆみ)で、中学入学後、学年順位真ん中の例


【目安2 1科目に1項目は◎がつく】

小学全教科34項目のうち、

  • ◎の数が合計で10~15個。
  • ◎より〇のほうが多い。
  • △がない。

このあたりに該当する小学生の方は、そのまま中学校入学すると、

  • 中学校の定期テストで、平均点前後をうろうろするイメージ。
  • 中学校の成績表で、オール3前後の成績をとるイメージ。

このような目安です。


正直なところ、予想していたイメージよりも低い成績と感じられるのではないでしょうか?

小学校の「〇」は「できた」と書いてありますが、現場の肌感触では「良くはない(このままでは…)」という状態です。


定期テストで平均点前後をうろうろするということは、基本的に中学校の勉強に四苦八苦しながら、何とかついていく3年間となります。

さらに大事なポイントをお伝えしますが、オール3ですと、四日市西高校・桑名西高校に入学するのが難しくなります。

この2校は、保護者様世代から上の世代では「普通の学校」とイメージされることが多いですが、まぎれもなく「進学校」ですのでご注意ください。

また、入学できても、入学した後が大変です。
高校の下位に属する可能性も高く、高校の授業内容についていけないと、大学進学にしても就職にしても進路選択の幅が狭まります。


小学生のうちに、〇より◎の数を多くする日頃の学習習慣・生活習慣を確立していくことをおすすめします。


小学校の通知表(あゆみ)で、中学入学後、上位デビューの例


【目安3 基本的に◎で埋めつくされている】


小学全教科34項目のうち、

  • ◎の数が25個以上(特に算国理社に固まる)

このあたりに該当する小学生の方は、そのまま中学校入学すると、

  • 中学校の定期テストで、80点以上をコンスタントに取るイメージ。
  • 中学校の成績表で、オール4以上のイメージ。

このような目安です。

小学校の学習内容をじゅうぶん理解できている"安心ライン"ですが、油断は禁物です。
現状維持ではなく、学年が上がるごとに「日常的にする内容」の基準を高めていけるとなお良いでしょう。

ちなみに成績5を取る目安ですが、定期テスト90点以上を常に取り、中学校内順位で20位以上や10位以上に入ることが1つの基準です。
(順位は中学校の生徒数により変動します)


小学生のうちにマスターしておきたいこと(科目別)


記事の冒頭でもお伝えしたとおり、中学校に入ると部活動がスタートして、宿題や提出物の量も増えて、自由に使える時間が少なくなります。

すると、小学生の時に比べて余裕のある勉強ができなくなるので、中学に先延ばしせず、小学生のうちにマスターしておくと良いものがいくつかあります。

最後に、育児・教育ジャーナリストの「おおたとしまさ」さんの著書『小学生の親が高校受験のために今からすべきこと』(旺文社、2015年刊行)のp.116~p.119から、学年別のマスター目標をご紹介しますので、参考になさってください。


小学校入学前

  • 鉛筆を正しくもてるようにする。
  • 「本」、「ひき」、「羽」などの数え方、「メートル」「キログラム」などの単位の使い方を、お手伝いや生活の中で体験する。
  • 動物の名前、花の名前、日本の県名などをできるだけ覚える。
  • いずれも机に向っての勉強という枠ではなく、生活・遊びの中で取り組みたい。

小学1~2年生

  • 足し算・引き算についてはスピードにもこだわる。
  • 足して10になる数が反射的に出てくるようにする。
  • 九九をマスターすることはもちろん、九九の逆(24は……3×8、4×6)もすぐに言えるように。
  • 長さ、かさなどの量感も習得する。
  • 時計を読めるようにする。
  • 音読が上手にできるようになる。文字を追うのではなく、文字のかたまりを語句として捉える。
  • 子どもの成長には家庭内での会話の質が重要な比率を占める。家族も単語ではなく、文章での会話を心がける。

小学3~4年生

  • 計算を得意にする。この時期までの計算力が、その後の算数力に大きく影響する。
  • 辞典に親しむ。
  • 漢字辞典が使えるようになると、漢字の成り立ちや関連性が理解でき、爆発的に語彙を増やすことができる。
  • 今日のできごとを親子で会話する。

小学5~6年生

  • 「量」としての分数か、「割合」としての分数かの意味の違いを体感できるようにする。
  • 割合・速さ・比・求積などは中学数学の基礎となる単元なので、疑問点なく習得できるようにする。
  • 難しい問題を解くときには、図を描くくせをつける。
  • 自分の意見・考えを、理由を明らかにしながら文章として書くことができるようにする。
  • 熟語・慣用句などを適切に使う。


意外とドキッとする目安もあるのではないでしょうか?

ぜひセルフチェックしてみて、

"今日が、残りの人生のなかで一番若い日"

と考えてみて、今日から成長へのスタートを踏み出してみましょう。

周りのだれかと比較するのではなく、昨日の自分と比較して成長すればgoodなのです。

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教室長:吉川(よしかわ) 
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