説明会資料 表紙より |
教室長の吉川です。
2023年度の暁高校の最新トピックを中心に紹介します。
国公立大学合格に向けての進路指導
一般的には、その高校が毎年どれくらいの数の生徒を国公立大学へ送り出しているか、がその高校・コースの学力を推し量る目安になります。
(実際は生徒数に応じた割合で評価したほうが正確です。また、国公立大実績がそのまま中間層~ボトム層の満足度につながるわけではありません)
2023年3月卒業者では、暁Ⅱ類進学コースで国公立大学の合格者が複数出たことが注目ポイントでしょう。
国公立大に推薦入試で5名、一般入試で2名、計7名の合格を出しています。
Ⅱ類進学コース単体と考えると、これは多いです。
また、これと関係のあることとして、Ⅱ類進学コースで指定校推薦を受ける生徒が減り、一般入試で合格した生徒が増えたという発表もありました。
暁高校自身の分析によると、次のような生徒が栄冠を勝ち取ると言います。
- 一年生や二年生の早めから志望校を決定する
- 自分に合った入試方式を選ぶ
- ひいては、自分のことを知る
国公立の推薦合格者の飛躍は、確かにそのあたりにあるでしょう。
高3になって急いで決めるような入試方式ではないと思います。
Ⅱ類英進コースでは、国公立推薦合格者が5名、一般合格者が13名の計18名です。
英進コースにおいても、国公立大受験者へ推薦を視野に入れた個別面談・個別対応をおこなっているとのことです。
英進コースの私大の指定校推薦もゼロではありません。このあたりに、暁高校の進路指導の特徴や強みが出ているように感じます。
暁のコース別の学力目安
よく知られるとおり、暁3年制は3コース制です。
しかし、昔と比べてちがうのは、この3コースの垣根が良い意味で横断的になってきたということです。
具体的には、1年生から2年生になるときと、2年生から3年生になるときの二度にわたって、コース変更のタイミングがあります。
特に、
- Ⅰ類進学→Ⅱ類進学
- Ⅱ類進学→Ⅱ類英進
この2パターンのコース移動が、この3年間は増加傾向にあります。説明会では実際の人数も公表されていましたが、10名以上の単位でコース移動者がいます。
高校入学時点でも、Ⅰ類に医療従事者の進路を希望して入学し、2年次にⅡ看護系へコース移動するという考えをもって、暁高校の推薦入試を受ける受験生も増えているそうです。
看護系に興味はあるけどⅡ類に合格する学力にまだ自信がない…という中学3年生の方にも朗報ではないでしょうか。
あと、多くの高校ではベネッセの学力テストや模試を受けて、その結果で進路指導をおこなっています。
ベネッセの場合、S~Dのアルファベットを割り振って受験者の大学合格レベルをわかりやすく示す「GTZ」という学力到達基準があります。高校生になるとよく聞く名前です。
このGTZで、暁3コースのボリュームゾーン(=一番多い層)が発表されていました。
1年次に絞って、ざっくりと紹介します。
- Ⅱ類英進コース A~Bにわたって分布
- Ⅱ類進学コース B中心に分布
- Ⅰ類進学コース B~Cにわたって分布
入学前の中学生には一見関係ない基準ですが、合格後に目標を見失いやすいので、定期テストの校内順位と同様に、入学後の目標に置いてみてください。自然と大学入試対策になります。
模試の目標としてこのGTZより下にいると危険水域で、ボリュームゾーンの上を目指すという決意表明をするとちょうど良いでしょう。
入試変更点トピック
変更点3つが発表されました。
一つ目
試験会場の変更予定が示唆されました。
あくまでもまだ予定で、実際は今後の説明会などで通知していくらしいです。
現在のところですが、四日市南部地区在住の受験生は、暁高校ではなく四日市大学が試験会場に設定されるそうです。もう少し南部寄りの試験会場と思いきや、暁高校とそんなに距離が変わらないような気はしますが…。
二つ目
推薦入試で出願する際は、事前に中学校と暁高校との相談会が必要でした。
これが廃止されます。
今後は、郵送での書類審査のみになるということです。
受験生・保護者様の直接の動きには関係しませんが、中学校の先生にとっては口頭での補足がなくなるという点がどう影響するかです。
三つ目
推薦入試の出願基準に一部変更があります。
暁では、2学期の成績表の評定値を推薦の選考条件に入れています。
詳しい数値は現在非公表なので、推薦入試を検討している受験生の方は、中学校の担任の先生へ相談して、自分が出願できる評定値なのか判断を仰いでください。
Ⅰ類は変えず、上2つのコースで基準が変更されるとのことです。
変更した内容について考えかただけ紹介すると、現在、暁に入学している生徒たちの中学時代の実際の評定値を見て、実情に合わせた数値に変更したということです。このニュアンスでご判断ください。
なお、推薦入試を受けると入試日より前に「内定」が出ます。内定が出た後に一般入試と同じ5科目筆記試験を受けないといけませんが、その得点結果で不合格になった例は「過去に1件もない」と明言がありました。こちらも参考にしてください。
入試問題難易度・傾向の変更の予定はありません。
全コース共通問題で、50点中、30点を目標にして問題作成しています。
ボーダーは、長年にわたり同じ得点が設定されています。
250点満点中、
- Ⅱ類英進 175点(7割)
- Ⅱ類進学 150点(6割)
- Ⅰ類進学 125点(5割)
です。
(受験生へ公表してよい数値ということで本記事にも記しました)
実際の昨年度の合格者平均(合格者最低点ではない)をみると、もっと低く合格するケースは散見されますが、当然ながら毎年そのあたりは変動します。上記の得点を合格ボーダーにしたいという暁高校の決意は強く感じました。
過去問に取り組む際、噂に合わせて低めのボーダー設定はしないほうが良いでしょう。
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教室長:吉川(よしかわ)
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