鈴鹿高校ポスター(教室内に掲示) |
京進スクール・ワン四日市ときわ教室の吉川です。
鈴鹿高等学校で学習塾向けの説明会に参加しました。
鈴鹿中等教育学校の説明会に続いて、2週間連続、鈴鹿の校内にお邪魔しています。
この記事では、私吉川が印象に残ったことを中心に、簡単にですが鈴鹿高校のポイントを紹介します。
鈴鹿高校の基礎知識~新コースになって1年目~
まず、鈴鹿高校の各コースの特徴を押さえておきましょう。
3コースがあり、今年から名前が変わりました。
特進コース
旧・探究Sクラスです。
3年生の中では、最も難易度の高いコースとして知られています。
レベルを一言でいうと、名古屋大学・三重大学を中心とした国公立大学を目指すコースと言えば、おおよその難易度が伝わるでしょうか。
探究コース
3コースの中で、唯一、コース名がそのまま存続です。
昨年以前の探究コースの良いところを継承していく考えということで、大きな変化トピックはありませんが、地方国公立大学から東海地区を中心とした難関私大を目指すコースです。
他の高校との違いとしては、高1で「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」の3科目をすべて受講するカリキュラムにしていることが大きな特徴です。
理科に苦手意識がある生徒さんにはウッと思うかもしれませんが、鈴鹿高校側の意図としては、高1に理科の全分野の基礎科目を学んでおくことで、高2以降の進路選択や将来設計を考えやすい状態にしたいと考えているそうです。
総合コース
旧・創造コースです。
かなり幅広い学力層を受け入れているコースだと思います。
卒業後の進路も、4年制大学から短大、専門学校、そして就職とさまざまです。
昨年からのトピックとしては、高2から「看護・医療系」「幼児教育系」「総合進学系」から科目選択ができます。
看護や保育系の専門高校というわけではありませんが、高校生時代のうちに興味関心や適性を知る機会になると思います。
専願で入学する生徒が多いのも総合コースの特徴です。
約200名の入学者のうち、半数以上の120名弱が推薦で合格しています。
(特に、スポーツが得意な生徒さんや部活の実績がある生徒さんはクラブ推薦がおすすめです)
昨年度の大学合格実績について
2020年3月卒業生の国公立大学合格者数は、鈴鹿高校発表によると17名でした。
これは、県下の私立高校では3番目に多い合格者数とのことで、北勢地区では一番多いのではないかという実績です。
この13名のうち、3年制の最上位コースである探究Sクラスが6名で、探究コースが7名です。
Sクラスより、探究コースのほうが国公立合格者が多くなったのは初めてのことだそうです。
総合コースのトピック
総合コースの特徴として一つ挙げたいのは、就職に強いということです。
県内外から400名を超える求人が集まっており、約200名の総合コースの生徒のうち、4分の1にあたる50名ほどの就職内定者が出ています。
北勢地区の他の私立高校では、どちらかというと進学が強く就職者数は少ないところが多いので、高卒就職をする私立高校として鈴鹿高校の総合コースは一つの特徴だと思います。
一方で、大学進学についてもできるコースであり、国公立受験者も若干名毎年いるとのことです。
しかし、2020年3月卒業生は残念ながら国公立の合格者はいませんでした。
鈴鹿高校としては、国公立大学に挑戦する総合コースの生徒も歓迎することと、推薦ではなくできる限り一般入試での合格を目標としたいと進路部長の先生が述べていました。
例年多い受験方法は?
3コースにはスライド合格制があり、特進コースに出願すれば全コースでのスライド合格判定が出るので、高校的には特進コースの出願を推奨しています。
ただ実際は、入学した場合の自分の学力順位をイメージして、ギリギリ合格でよいかどうかということも考えてください。
また、卒業後の進路に応じたコースを選ぶことも大事でしょう。
ほとんどの私立高校では、上位コースからのスライド合格判定、またはそれに準ずる制度が整備されているので、高校別にチャレンジ校・滑り止めを選ぶという考えかただけではなく、同じ高校の中でチャレンジコースと、いわゆる保険枠コースがどれなのかを考えることもできます。
北勢地区の中学生の場合は、私立高校を2~3校受験する方が多いと思います。
その中で、鈴鹿高校と学力的に競合関係にある私立高校は、暁高校になろうかと思います。
鈴鹿と暁を両校併願する受験生は、成績でいうと評定4が1科目以上つくような生徒さんになり、県立高校もいわゆる進学校を志望校としているパターンが多いでしょう。
鈴鹿と暁の合格コースを見て、県立高校の出願先を正式に決めるという受験生も過去に多くいました。
さらに、近年の国公立合格者数の実績から、むしろ北勢地区の進学系私立高校としての存在感は今まで以上に上がってきています。
しかし、鈴鹿高校の場合はそういった学力層の選択だけではなく、たとえば高卒就職を検討している方や、工業・商業・農芸など専門系の高校との併願先を考える方、看護・保育系に興味がある方にとって、総合コースはニーズの高い入学先になるのではないでしょうか。
四日市市からはやや通学時間のかかる高校ですが、在校生の約4分の1は四日市・三重郡の中学生です。
進学校希望の生徒さんから、就職希望の生徒さんまで、幅広く受験を検討してよい高校です。
京進スクール・ワン四日市ときわ教室
住所:三重県四日市市城西町4-21 ときわビル1階東
電話受付時間:15:00~22:00(日曜・月曜定休日)
電話番号:059-329-7664
教室長:吉川(よしかわ)
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