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| 鈴鹿中からいただいたポスター（教室で掲示しています） |
京進スクール・ワン四日市ときわ教室の吉川です。
鈴鹿中等教育学校の学習塾向けの説明会が開催されたので出席してきました。
鈴鹿6年制といったほうが世間的にはわかりやすいですね。
私自身のメモを兼ねて、耳寄り情報をいくつかのポイントに分けてご紹介します。
2020年4月の入学者の特徴
鈴鹿中は「中等教育学校」になってから4年目です。1期生は現在4年生になっています。
2020年4月の入学者は133名でした。
そのうち、医進選抜コースが77名、特進コースが56名となっています。
本来の募集定員は、医進選抜コースが30名、特進コースが90名ですから、この4月の入学者はずいぶんと医進選抜コースの合格者が多かったことがわかります。
鈴鹿中の入試問題の内容
医進選抜コースと特進コースの入試問題は同じです。
何点取ったかで合格するコースが分かれます。
鈴鹿中の入学試験は「Ａ日程」「Ｂ日程」「Ｃ日程」の3種類があります。
基本的には、Ａ日程で受けて、不合格あるいは希望のコースに合格しなかった場合、Ｂ日程を改めて受けるという形がお薦めです。
実際、Ａ日程で医進選抜が残念な結果だった場合、Ｂ日程で再受験するという受験生が例年多いとの説明でした。
Ａ日程の結果を見てから、Ｂ日程に出願することができるようになっています。
授業料を実質無償化できるのはＡ日程4教科入試のみ
6年間の学費相当分をほぼ全額（6年間で約440万円相当）給付してくれる奨学金が鈴鹿中にはあり、「グローバル特待生制度」と呼んでいます。
専願・併願は問わないので、第一志望でなくてもチャレンジできます。
選考基準は、純粋に入試の得点の上位者です。
ＡＯ入試やＢ日程・Ｃ日程ではこれの対象にならないので注意してください。
ＡＯ入試はコロナ対応！
コロナウイルス感染拡大対応として、来年のＡＯ入試では試験科目の「グループ活動」の内容が変更されます。
従来はグループ活動の時間が80分に及びましたが、来年入試では15分まで時間を縮めるとのことで、飛沫防止シートなども設置して実施すると説明がありました。
ＡＯ入試に限らず、もし試験日にコロナウイルスの感染や感染疑いによる欠席となった場合は、Ｃ日程の1週間後の2021.1.31（日）に再試験日を設けてくれます。
なお、試験範囲の削減などはなく、例年通りとのことですので、難易度は過去問と同じくらいと考えておきましょう。
鈴鹿中の中高一貫教育の特徴
鈴鹿の先生が在籍生にアンケートを取って、鈴鹿中に入学した理由を大きく9つにまとめたそうです。
- 中高一貫教育が受けられる。
- 医進選抜コースや特進コースがある。
- 毎日、英語の授業があるから。
- 探究活動に惹かれて。
- 6年間で2回海外研修（3年生と4年生）に全員行くから。
- キャリア教育に惹かれて。
- サポート体制に惹かれて。
- 施設に惹かれて。
- グローバル特待生制度の存在。
以上9つだそうです。
では、他の6年制との違いは何なのかですが、鈴鹿中の先生が一つ言っていたのは、鈴鹿中のカリキュラムは土日に授業日を設けず、平日だけで必要なカリキュラムを満たしているということ。
土曜授業で拘束せず、土日は別の活動ができるようにするのが、鈴鹿中の考え方だそうです。
医学系の進路実績
医進選抜コース＝医学系進路が絶対というわけではありません。
実際、現在の医進選抜コース6年生の文系・理系の比率は３：７とのことです。
想像より、文系志望の生徒が多くいると感じませんか？
それに加えて、特進コースでも約25%の生徒が医療系の進路を希望しており、特進コースから歯学部・薬学部・看護・保健系への合格者が数十名という単位で実績を出しています。
鈴鹿中が考える、今後の教育課題
正直に現在の悩みを、大きく分けて2つ発表されていました。
1つは、在校生の主体性や自主性が弱いという傾向。
たとえば、模試が終わったら、結果返却時に先生たちが生徒の答案を分析するような手厚い取り組みをしているそうですが、そのぶん、生徒が自ら答案を分析するという自主性は育ちにくいです。
どのように、補助輪を外して自ら動けるようにしていくかということに苦心されている様子です。
もう1つは、学力層が二極化しつつあるという悩み。
特に、医進選抜コース内での学力差を解消していきたいようです。
見せていただいたデータの限りでは、同じコースでも学年ごとの学力差も認められると感じました。
ただし、このあたりは鈴鹿中に限らず、他校でも、それこそ現在の日本の子どもたちの間で広く起こっている問題でしょう。
家庭環境も、日々の生活習慣も、趣味も多様化している中で、いかに全体的な教育水準を上げていくかという舵取りが、公立・私立問わず求められている時代だと思います。
京進スクール・ワン四日市ときわ教室
住所：三重県四日市市城西町4-21 ときわビル１階東
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電話番号：059-329-7664
教室長：吉川（よしかわ）
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