四日市農芸高校 学習塾対象説明会2020

2020年10月26日月曜日

学校説明会 中学生

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農芸生が育てているマコモダケ(炒め物にしていただきました)


京進スクール・ワン四日市ときわ教室の吉川です。

先日、四日市農芸高校の学習塾向けの説明会へ参加しました。

その時にいただいたのが、上写真のマコモダケです。
菰野町の名産品の一つとしても有名ですね。
農芸生が育てたマコモダケをお裾分けしていただきました。

私の感想はこちら。
普通科高校とは異なった特徴をもつ農芸高校。
学習塾に通う生徒にはあまり関係がないイメージも持たれがちですが、そんなことはありません。

農芸高校が今年の高1にとったアンケートでは「塾の資料を見て農芸に志望校を決めた」という生徒もいたそうです。
当教室から今年合格・入学した高1生もいるので、その生徒さんもそう思ってくれていたらいいなと。

農業をする高校?くらいにイメージすると大誤りの四日市農芸高校について、いくつか紹介していこうと思います。

新年度からの変更点 定員・学科の変更!


240人定員から、200人定員へ減ります。
全学科が均等に減るのではなく、農業学科が減少します。

今年まで農業学科は

  • 食品科学科
  • 環境造園科
  • 生産科学科
  • 園芸科学科

の4学科でした。
これが来年度から

  • 食品科学科
  • 環境造園科
  • 農業科学科

の3コースに変わります。
生産科学と園芸科学が農業科学に統合したイメージですが、食品科学科・環境造園科も名前はそのままながら変更点ありとのことです。

その一つが入試選抜方法。

後期選抜では、上の3つの学科ごとに募集ではなく、「くくり募集」といって、3つの学科をまとめて60名で募集します。

従来は、生産系と環境系に分かれてのくくり募集でした。今回、生産系も環境系もひっくるめたということになります。

例年、前期選抜で半分以上の生徒を選抜してしまうので、おそらく60名より少し減った人数で後期選抜を受けることになると予想されます。

今回の変更点の良いところは、高2からのコース選択を6コース全てから選べるところです。

  • 食糧生産コース
  • 施設園芸コース
  • 食品科学コース
  • 食品開発コース
  • 造園技術コース
  • 自然環境コース

従来は、どのコースを進路選択するかについて、中3時点である程度決めておかないといけませんでしたが、これからはそこまでコースにこだわる必要はなくなりそうです。
農芸高校も、選択授業が変わるくらいの差だと言っていました。

なお、前期選抜受験者は学科ごとに選ぶ必要があり、前期選抜という特性上、上の6コースどれでもというわけにはいかず、選んだ学科に応じたコース選択を求められるようです。


環境造園科推し


農芸の説明会に毎年参加していますが、農芸高校は環境造園科のこと(特に造園技術コース)を「全学科の中で、最もいろんなことを学べる学科」と強調しています。

これは、環境造園という名前から抱くイメージがやや偏っていて、受験者数も他学科と比べて少なくなりやすい状況から、バランスをとるためにPRされているのだと思いますが、少しイメージチェンジとなる情報をお伝えしておきます。

環境造園科は、庭園づくりだけをして、その方向にしか進路がない学科ではありません。

農芸高校の言葉を借りると、
「国公立大学進学が可能な学科」
です。

例年、農芸から2~3名が三重大学などを中心とした地方国公立大学へ進学を果たしています。
これは、各大学の農業系学科に「農業高校枠」があり、一種の推薦入試の形で受けることができるからです。

誰でも合格するわけではなく、学科の縛りもありますが、普通科の進学高校へ進んでも国公立大学の壁は難関です。
それ以外の選択肢として農芸高校などの専門系高校枠の存在を知っておいて良いと思います。

なお、農芸的には毎年5名国公立大学に送り出したいそうです。


生活文化科の実情と方向性について


農芸で人気な学科と言えば生活文化科です。
特に前期選抜は熾烈な争いになり、生半可な対策・評定ではなかなか合格できません。

家庭系のコースとして、食物経営コース、製菓衛生コース、服飾経営コース、生活福祉コースの4コースがあります。

各コースの特徴について、農芸高校が伝えていたキーワードを中心に簡単に紹介します。


食物経営コース
調理の中でも、感性的な技能を磨いていくコース。

製菓衛生コース
パティシエ志望が多い。イメージと違って、調理の中でも「化学的」な世界であることに注意。
各種食材を数値で計る綿密さがいるので、細かい作業をいとわない人向けとのこと。

服飾経営コース
比較的イメージどおりのコース。ファッションに関心のある人向け。

生活福祉コース
福祉には高齢者福祉と子ども福祉(保育)がありますが、農芸の考えとしては、今後は子ども保育のほうに力を入れていきたいそうです。


農芸が求める生徒像


前期選抜および、後期選抜の面接での評価ポイントにもなるでしょうが、それよりもむしろ、卒業後の進路に関わるポイントとして押さえておくことをお薦めします。


1.地域を担う人材を希望

卒業後、三重県外に出たい人よりは、三重県内で過ごしていきたいと思う人向けの進路に強い学校です。

2.農芸から国公立大学を受ける人を希望

先ほど紹介したとおりです。イメージと程遠いのであまり知られていませんが、だからライバルも少なく、高校としては進路指導に力を入れたい対象になるので、手厚いサポート間違いなしかと。

3.男子を増やしたい

現在、農芸の約7割は女子だそうで、さらに増えてくる予想です。
農業系学科もここ最近は女子人気です。

農芸に限らず、共学校であれば男女間バランスを取りたいのは当然でしょう。

男女雇用機会均等法があるので男女別での求人というものはありませんが、男子が熱望されている現実もあるでしょう。
とはいえ、高校入試で男子が有利になるわけではありませんので、あくまでも農芸の正しい知識を知ったうえで進路選択してほしいですね。

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