津田学園 2024年度トピック!

2024年6月25日火曜日

学校説明会 高校入試 中学入試

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三重県桑名市の私立・津田学園(小学・中学・高校)の学習塾対象説明会に参加しました。
当教室ブログでは毎年特集していますので、基本的な概要は割愛して、2024年の大きなトピックのみ簡潔に紹介いたします。

★★過去記事はこちら★★

津田学園全体としてのアピールポイント

学園理事長・各校長先生がアピールポイントを明確にプレゼンされていたので紹介します。

  1. 国公立大学合格実績を「割合」で比較すると、この10年間で北勢地区私立でのツートップは暁学園と津田学園となる。
  2. 3年制の総合進学コースから三重県立看護大学の合格者が出た。北勢地区で3コース制を敷く私立高校は多いが、すべてのコースで国公立大学への進路を実現したのは津田学園。
  3. 津田学園小学校はほぼ全員が私立中学受験する。高田、東海、滝、西大和、同志社などの難関私立中学への合格者を輩出している。その後、卒業生の約半数は大学合格先まで追跡できている。
  4. 今後の津田学園全体の教育方針は「STEAM教育」。全コースにおいて文系・理系のどちらにも対応できるカリキュラムを整えていく。

STEAM(スティーム)教育とは何でしょうか?
「令和6年度津田学園高等学校入試説明会資料」より引用します。

科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術・リベラルアーツ(Arts)、数学(Mathematics)の5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えた教育理念で、知る(探究)とつくる(創造)のサイクルを生み出す分野横断的な学び。

文理融合的な教育と言い換えても良いですが、理系をベースに人文的な要素も入れていくという、かなり理系に寄った特色を感じます。
津田学園はこの地域ではいち早く電子黒板を導入し、かつて数年間はICT教育の先進校として授業改革を進めていました。その点で、ICT(情報通信技術)や情報工学的な学知がかなり豊富に培われた学校環境と言え、その実績を土台に学園全体の授業方針に押し出したのが今回のSTEAM教育と受け止めています。

津田学園中学校(6年制)トピック

いわゆる一般入試だけでなく、推薦型・総合型などで戦える生徒を育てられる学校という話がありました。
これは、学園生活の中でICTを取り入れたプレゼン発表などの場数が多いので、自然と推薦・総合型選抜で必要な面接力や資料作成力や発表力が磨かれて、それが結果にむずびついているそうです。

なお、指定校推薦の利用が少ないことにも触れていました。
昨年度入試で3名が指定校利用。過去3年間で計6名利用とのことです。
これは、学校側が使わせていないわけではなく、生徒たちが推薦枠の中から受け身手に選ぶのではなく、自分たちが行きたい大学・学部学科を主体的にチャレンジしている結果だろうとの分析です。

中学入試については、専願入試での英語の受験が狙い目です。
専願入試は、算数・国語が必須で、残り1科目は理科・社会・英語から1科目を選択します。

ですが、英語に関する外部検定をもっていると、自動的に得点率70%が保証されます。
外部検定の種類は色々ありますが、一番代表的なのは英検でしょう。
「英検5級以上」を取得していれば、自動的に英語の試験の得点率は70%保証です。
5級であれば、小学生のうちにじゅうぶん取得できる現実的な級です。
だから、専願入試を受ける受験生の半数は英語を選択するそうです。

過去問については、専願入試非公開、一般入試公開です。
一般入試の過去問を解く時は、得点率6割を目標に頑張ってほしいとのお話がありました。

津田学園高校(3年制)トピック ★コース変わります★

大きなトピックがあります。
コース名の改称です。
次のコース名に変わります。

  • 先進SGコース
  • 特進SAコース
  • 文理進学コース

やや乱暴に解釈すれば、上から順番に従来の特別選抜コース・特別進学コース・総合進学コースの名称が変わったというイメージですが、前述したSTEAM教育の影響を受けて全コースとも「理数系」の進路が用意されています。
文理進学コースにおいても、高2理系で数学Ⅲまで履修し、高3文系でも数学Cを履修します。

コース名のアルファベットは、SがSTEAM、GがGLOBAL、AがARTSです。
SGコースは文理融合+英語、SAコースは文理融合+普通科一般教科目の網羅というイメージです。
実際は各コース高2から文系と理系に分かれて、下記のようになります。

・先進SGコース
高2から先進STEAMコース(理系)と先進GLOBALコース(文系)に分かれる。

・特進SAコース
高2から特進STEAMコース(理系)と特進ARTSコース(文系)に分かれる。

・文理進学コース
高2から進学理系コースと進学文系コースに分かれる。

他校との違いとしては、最も基礎的なコースである文理進学コースにおいても国公立大学の理系学部進路実現を視野に入れていることです。
津田学園が高校全体のレベルを確実に上げていくという意思表示を感じます。


これに伴い、入試制度も2025年度入試から変わります。
長らく津田学園高校の入試でおこなわれてきた特待奨学生選抜がなくなり、従来の自己推薦に統合される形でアップデートされます。

自己推薦は昨年度まで英数国3教科入試でしたが、2025年度から5教科入試に増加します。
自筆の自己推薦書を書くこと、マークシート方式であること、英語問題はリスニングなしについては従来と同じです。
自己推薦の負担大という感は拭えませんが、一般入試より手前に受験日が設定され、一般入試よりも問題難易度が易化することには変わりありませんので、ひきつづき津田3年制を受験する際のメイン入試として据えてよいでしょう。

四日市市在住の方へ

津田学園はもともと四日市市南部の笹川地区の笹川幼稚園から始まった学園です。
四日市への縁は今も深く、具体的なメリットとして幼稚園教諭を目指したい人には「津田学園幼稚園教諭育成奨学金」があります。
幼稚園教諭を取得するために大学・短大に進学すると、津田学園から毎月5万円の奨学金が支給されます。そして、津田学園経営の幼稚園で3年間勤務すると、この奨学金の返還義務が免除されます。
津田学園の幼稚園は桑名にもあるので四日市勤務が確実というわけではありませんが、地元の幼稚園で仕事をしたい方にはおすすめできます。

津田学園のスクールバスも案内します。
有料ですが「四日市便(高速)ルート」があり、当教室の最寄りでは「三十三銀行常磐支店前」停留所があります。
午前7:22にこのバスに乗れば後は学園まで直行です。四日市南部在住の方も大いに選択肢に入れていい学校です。
津田学園作成のバスルートマップを下に埋め込み表示しますので、通学の参考となさってください。


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京進の個別指導 スクール・ワン四日市ときわ教室
住所:三重県四日市市城西町4-21 ときわビル1階東
電話受付時間:15:00~22:00(日曜・月曜定休日)
電話番号:059-329-7664
教室公式LINE:https://line.me/R/ti/p/%40smq1787v
教室長:吉川(よしかわ)
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