三重県四日市市の私立、海星中学校・高校の学習塾対象説明会に参加しました。
当教室ブログでは毎年特集していますので、基本的な概要は割愛して、2024年の大きなトピックのみ簡潔に紹介いたします。
★★過去記事はこちら★★
海星中学校（6年制）トピック
「海星は探究学習に一日の長あり」という話がありました。
探究学習は多くの高校で取り組んでいますが、海星の探究学習は「うまくいかない」ことを前提に制度設計しているそうです。
いきなり探究することの難しさを知り、まずは中学・高校の6年間で「正解のある学習」が大事であることを知るという考えです。
2024年3月卒業生の合格実績について補足説明がありました。
6年制では一番生徒数が少ない時代の実績（31名）であることを加味する必要があります。
次年度以降の学年は共学化につれて学年生徒数が増えていくので、この数年の海星の改革が反映されていくのはこれからと言えそうです。
現状は、大学受験の出願方式も一般選抜というよりは、それ以外の推薦系入試での合格が多いとのことです。
最終的には、国公立大学一般合格を視野に入れたいという表明がありました。
中学入試について
奨学生選考（専願）
6年制の奨学生募集のボーダーや平均点を今年から発表しました。
とはいえ、かなり数段階に分けての具体的なボーダーでしたので、自主規制をかけてここには書けません。塾生の方には個別に情報提供いたします。
算数については、小学校の学習内容に、プラスアルファでやや中学入試寄りの難問という難易度設定です。
昨年度入試では難しい問題が例年より多かったとのことです。
受験勉強に遅れがある人は、夏から塾にしっかり通って、奨学生募集に懸けて仕上げてほしいと、塾を活用した受験勉強を推奨していました。
前期入試
奨学生選考で合格しても、奨学金支給対象になることを目標に、前期入試を続けて受ける受験生がいます。
高田中学校の併願で前期入試を受ける人が多いらしく、前期の平均点が上がりやすい理由になっています。
海星の先生からは、算国2科目のほかに、英・理・社のどれか1科目は入試を念頭に鍛えておきましょうという推奨がありました。高得点の1科目が入試得点に加算されるからです。
後期入試
昨年度入試では、前期より後期のほうが合格者が出ています。
これは、前期時点で募集定員に達していなかったからというシンプルな理由だそうです。
後期入試においては、面接結果を大きく考慮して、切るというより拾い上げていくような面接を心がけたといいます。
しかし、このあたりは受験者数によってかなり変動するものと思われます。
2025年度入試変更予定！
入試制度の名称と入試方式を変更予定とのことです。
詳細は、8月開催のオープンスクールで新入試制度をリリースするということです。
海星を受験する方は、ぜひこのオープンスクールに参加してほしいというお誘いがありました。
入試制度は変わりますが、難易度は変えないとも明言していました。
海星高校（3年制）トピック
国際数理コース
全国模試における、国際数理コースの現在の学力層の紹介がありました。
ベネッセのGTZでの基準です。
A層…10名程度
B層…15名程度
コース内の現生徒の志望進路をグループに分けると、次の3つとのことです。
- 海外留学、帰国子女グループ
- 海星の探究学習をベースに総合型選抜・学校推薦型で戦うグループ…南山・上智合格
- 一般入試グループ
進学特別コース
四日市南高校の併願者の入学が多いとのことです。
今年4月入学者では、女子生徒の入学者が男子を上回りました（国際数理と同様）。
4年制大学進学88名のうち、一般型選抜受験者は27名ということで、安易に推薦に頼らない粘り強さも伝わります。
「模試PDCA」と呼ばれる取り組みがあり、模試の復習用ノートを作っているのがとても良いと思いました。ひとりでに任せてなかなか作れるものではありません。
2024年3月卒業生のGTZ
S・A…5名程度
B…50名程度
C…30名程度
D…15名程度
進学コース
高2までに英検準2級を取得。そして卒業までに英検2級を目指すという英語面での明確な目標が設定されています。
指定校、スポーツ推薦、総合型選抜を駆使して4年制私立大学を目標とするコースです。
進学コースからカトリック推薦を使って南山大学合格者もいます。
2024年3月卒業生のGTZ
B…10名程度
C…50名程度
D…90名程度
高校入試について
2025年度入試で大きな変更点はなし、とのことです。
それだけで終わるのも微妙ですので、以下、昨年度入試のふりかえりをメモします。
- 2024年4月入学者は自己推薦を受ける生徒が増えた。一般入試より受験者が多くなった。
- 受験者の平均点が軒並み低かった。新入生の学力の底上げが今後の課題。
- 国際コースは、DD科に英語を武器とする生徒が多少行ったので難易度がやや下がり、中学の内申点が高い生徒にとっては有利だった。
- 自己推薦教科型は、県立前期選抜の直近の問題を踏まえて、似せて作っている。だから、海星の過去問ではなく、直近の前期選抜の過去問を参考にして対策した方が良い。
- 進学コースは、内申27を切っていてもチャレンジ！
- 3つのコースのどこに出願するかについては、入学後、コースを変えることはできない高校なので、入った以上はそのコースで最後まで頑張るという覚悟でコース選び出願を決めてほしいと話があった。専願・推薦で出願するときに、よく考えてください。
京進の個別指導 スクール・ワン四日市ときわ教室
住所：三重県四日市市城西町4-21 ときわビル１階東
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教室長：吉川（よしかわ）
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